マレーシア ビジネススクールに行く!

会社員を辞めてHELP UniveristyのMaster of Executive Managementで学んでいます。

日本の政治の話をするときに気を付けていること

2000年以降、小泉政権を除き日本の総理大臣というものは約一年でコロコロと交代してきた。
世界の誰もが名前を知っているような国というのはリーダーの名前も言えるというのが世界的な一般常識というような印象を受ける。
日本はそういった国の中の一つなのだが、残念ながら先述の理由から総理大臣というものの影がものすごく薄かった。


ただこの流れが最近変わってきている。
良し悪しをここで議論する気は毛頭無いのだが、安倍政権は既存政治を大きく揺るがし世界経済にも多大な影響を与えたのは事実である。
アベノミクスはAbenomicsという単語で世界のニュースに取り上げられ、日本のリーダー=安倍首相という認識は現在十分に広がったと感じる。


さてこの日本の政治が大きく動いている分岐点ともいえる現在、実際日本人が彼の政治体制についてどう思っているのか興味を持ってくれている外国人は少なくない。
「安倍首相って実際どうなの?」から「今報道されてるあの法改正の件について国民の声ってどんな感じ?」といった大雑把なことから細かいことまで色々と質問される。


政治の話というのは同じ国民でも考え方や支持政党が違うため答えはかなり難しいので答えには気を遣うものだ。
ここで私が気を付けていることは客観的視点9割、個人的視点1割といったような答え方である。


最初から90%はニュースのように客観的なことを話して賛成派の意見と反対派の意見を両方とも伝える。
しかし質問者が本当に聞きたいことは私自身がどういう意見を持っているかということなのだ。
なので最後の10%、ほんの少しだけ「私個人はね…」と小さな声で話してあげると喜んでくれる。
この個人の意見を話すときにも冷静に理由を付け加えて決して感情を表したりしてはいけない。


政治の話というのはすごく繊細な話である。
友人でも考え方や支持政党が違うと関係にヒビが入るようなこともあったりする。
だから感情的になるのは御法度、政治の話そのものがタブーなのだ。
外国人の友人は日本国内の政治については質問があるが、自国と関係があることについてについては決して触れない。
尋ねる側も答える側も一定のマナーを持って会話したいと思うのである。